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パーキンソン病はこわくない

若年性パーキンソン病に罹患した筆者が綴る悲喜交々

日本初、経皮吸収型パーキンソン病及びレストレスレッグ症候群の治療薬が登場 

【Q Life 2013.4.11掲載】

国内に14万人の患者さんがいるといわれているパーキンソン病は、病状が進行すると薬剤を服用していても夜間や早朝にその効果が切れてしまい、日常生活に影響を及ぼすことがあります。こうした患者さんの悩みにこたえる、経皮吸収型ドパミンアゴニスト製剤「ニュープロパッチ」が新たに発売になったことを受け、セミナーが開催されました。(大塚製薬株式会社主催)今回は、坪井義夫先生(福岡大学病院医学部 神経内科学教室教授)の「パーキンソン病の病態と治療について」をテーマに行われた講演内容をご紹介します。

パーキンソン病とは?

 パーキンソン病とは、脳内の中脳という場所の黒質という部分の神経細胞の数が減ることを原因とした病気です。この神経細胞が作るドパミンが不足することにより症状が起こります。発症年齢のピークは55歳~77歳で、比較的高齢者に多いと言えます。現在、日本では14万人の患者さんがいると言われていますが、高齢化にともない今後患者数が増えることが予想されています。主な症状は、体の動きが鈍くなったり、起き上がりや立ち上がりや方向転換がおそくなる無動・動作緩和や、座っているときに手がふるえるなどの安静時振戦や、前かがみになったり、歩幅が小さくすり足になるなどの姿勢・歩行障害や、前屈姿勢があります。たいていの患者さんでは薬物療法を行うと、発症してから10年経過しても生活や活動に制限がかかるものの、一部の介助や介護で生活が可能です。
 「治療の基本は、早期より充分な治療を行うことです。初期治療は、基本的にドパミンアゴニストとL-DOPAそれぞれの特性を活かしたコンビネーション治療をします。パーキンソン患者さんは早期にはドパミン治療が効果を示しやすいので、この時期に充分な治療を行います。」と、坪井先生。しかし、発症してから徐々に時間が経つとウェアリング・オフといって薬が効いて症状が良くなった状態と、薬が効かず症状が悪くなる状態を繰り返し、運動合併症(ジスキネジア:自分では止められない不随意運動)を起こすようになります。坪井先生、「ウェアリング・オフは、パーキンソン病患者さんにとって避けられない合併症です。発症後5年経過するとほとんどの患者さんに何かしらのウェアリング・オフの症状が現れることが分かっています。ですので、患者さんのQOL維持のためにも、症状が出始めたら早めの対策をする必要があります。」

経皮吸収型ドパミンアゴニスト製剤への期待

 運動合併症を抑えるには、一日を通じて薬剤の血中濃度を維持し、薬が効いている状態を保つ必要があります。今回、新しく登場したドパミンアゴニストの貼付剤は、一日一回貼るだけで、24時間安定した血中濃度を持続します。「より持続刺激に近い血中動態をするため、運動合併症に対する効果が期待できます。また、L-DOPAと併用することで運動症状の改善やウェアリング・オフの時間の短縮、症状の改善も期待できます。」と坪井先生。さらに、パーキンソン病の患者さんは、夜間から早朝にかけて経口薬の薬効が不足し、寝つきの悪さや、むずむず脚、寝返りがうてない、トイレが近いなどの症状があることもわかっており、夜間の症状も決して無視できません。今後、ドパミンアゴニストの貼付剤はこうしたあまり注目されてこなかった夜間・早朝症状の改善にも効果が期待されています。
 坪井先生、「もちろん、薬物治療だけでなく、食事に気を付けて栄養を保持したり、リハビリテーションの機会を持ち、歩いたり運動をしたりして、体力や脚の筋力を維持することも重要です。」と締めました。

 パーキンソン病は、要介護状態となりやすいですが、病気そのもので死に至ることは少なく、そのため発症後は付きあっていかなければいけない病気です。新たな治療薬が出たことで、パーキンソン患者さんのQOLが改善され、介護者である家族の負担も軽減されることを期待したいと思います。

<http://www.qlife.jp/square/events/story34316.html>



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