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パーキンソン病はこわくない

若年性パーキンソン病に罹患した筆者が綴る悲喜交々

セミナーレポート 

昨日の午後、千葉大学医学部附属病院で開かれた「パーキンソン病セミナー」を受けてきましたので簡単にレポートします。

内容は三部構成で、
①パーキンソン病の内科治療(薬の話です)
②パーキンソン病の外科治療(脳深部刺激療法の話です)
③パーキンソン病のリハビリテーション
について千葉大学付属病院の脳神経外科および脳神経内科の医師3名が講演しました。

全体的な所感としては時間の制約が大きかったこともありあまり踏み込んだ話題には入らず、パーキンソン病の症状および発症原因、治療に用いられるパーキンソン薬の種類と性質、脳深部刺激療法の施術内容と効果、パーキンソン病に効果的なリハビリテーションの手法などについて総花的に説明したという印象です。
個人的にはちょっと物足りない感じはありますが、それでも所どころ有用なポイントがありましたので以下トピックを箇条書き形式で記述します。
なお、本日配布された資料につきましては最下部にあるリンク先にまたスキャンしたものをPDFにして置いてありますのでご自由にお取りください。

□◆冒頭挨拶             - 神経内科  桑原聡先生 ◆□

・パーキンソン病の患者は年々増加傾向にあり、最近の数字では10万分の140人という数字が出ている。千葉市に1,400人全国で約16万人。決して稀な病気ではなくなってきている。
・これに伴って治療も非常に進歩してきており、今年に入ってすでに3つ新薬が認可されており今後出てくる。
・ DBS手術はこの10年間で飛躍的に数が増えている。

□◆パーキンソン病の内科治療     -神経内科 山本達也先生◆□

・ (典型症状の説明の中で以下のコメント)姿勢反射障害のうち後方突進は一般には初期の段階では出ない。この後方突進の症状が出てきてから難病の申請が下りるということになっている。
・パーキンソン病の診断は基本的に症状だけで診断する。中でも重要な症状は「安静時振戦」 。これはパーキンソン病特有の震えでこれがある場合にはかなり濃い。ただし、震えは日頃からよく見慣れている医師でないとパーキンソン病の震えなのかそれ以外の原因からくる震えなのかはなかなか見分けづらい。
・次に重要なのは進行の仕方。パーキンソン病の症状は両方が同時に進むという事はほとんどない。まず右足が次に左足がといった形で進んでいく。
・パーキンソン病なのかパーキンソン症候群なのかの識別は薬の反応。
・今アゴニストはレキップとビ・シフロールがメイン。以前はカバサール、ベルマックスも使われていたが、稀少例ながら心臓弁膜症の副作用があるということで今は第2選択となっている。
・治療初期における薬の選定に当たっては、神経学会のガイドライン上は70歳から75歳の高齢者である場合にはLドーパから始め、それより若い場合にはアゴニストで始めるということになっている。
ただし、アゴニストは運動機能に対する回復効果が弱いため、若年での発症の場合高齢での発症に比べてむしろ多くの運動を必要とすることがほとんどであり、このような場合Lドーパから始めるのがいいのではないかというのが最近の考え方となってきている。
・ DBSはパーキンソン症候群、高齢の方、認知症、うつの症状がある患者にはあまり良い適応がない。
・ Lドーパを服用しても症状が改善しないという患者に対しては、最近注射製剤が出ている。これは自分で注射を打つもので一時的ではあるが動けるようになる。千葉大学病院での使用例は現時点ではまだない。

□◆パーキンソン病の外科治療    -脳神経外科 樋口佳則先生◆□

・ DBSの適応は、薬によるコントロールが難しくなってきた患者。具体的には運動機能の日内変動が大きい(薬が効いている時間が短い)または不随意運動ジスキネジア)の発生となってくる。
・ DBSの効果は良い状態がさらに良くなるという事ではない。悪い状態というのは少なくし、逆に薬が効きすぎているジスキネジアを抑え結果として状態を一定のレンジに保つという事、言うなれば悪い部分の底上げを図って全体をよくするというところにある。
・手術後も薬の服用は必要。術後の服用量は総量で概ね手術前の半分程度。手術後のQOLをスコア化したデータで比較すると、悪い部分が大幅に減ることによりスコアが良くなる。 ( ※配布資料のDBSの資料の中にグラフがあります) 
・ DBSの効果は震え、体の硬さ、動きにくさには強い。半面、薬が効いている時のすくみ、姿勢反射障害には効果が低い。
・運動機能(震え、固縮など)の改善効果は5年、 10年とたってもあまり落ちない。しかし病気自体は進行しているのでそれ以外の部分(歩行)は悪くなっていく。

□◆パーキンソン病のリハビリテーション-神経内科 山中義崇先生◆□

※このセクションは特に文章での特記事項はありません。
パーキンソン病におけるリハビリテーションは初期から行う点(体力筋力の維持が大切)で特に制限無く動いた方が良いとの事。その他関節可動のためのストレッチのポイントなどを動画を使いながら説明されてました。
配布資料の中に「家でも出来るリハビリテーション」というのが載ってますので(代表的なストレッチですね)

以上簡単ですが気になったとこだけかいつまんでレポートです。

□◆配布資料
『パーキンソン病と上手に付き合いましょう』(パンフレット)※ストレッチが載ってます。
『パーキンソン病の治療薬について解説します』(パンフレット)
『 DBS (脳深部刺激療法)の実施を検討しているパーキンソン病患者様へ』(パンフレット)
※施術後のQOLのスコアと薬の量を施術前と比較したデータが載ってます。


category: 【管理人より】

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