12«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»02

パーキンソン病はこわくない

若年性パーキンソン病に罹患した筆者が綴る悲喜交々

リハビリのセクションを補足します 

◆リハビリテーションの必要性
日本神経医学会のガイドラインによれば、パーキンソン病におけるリハビリテーションの適応は発症初期の段階から行うべきことが明記されている。
つまり、パーキンソン病におけるリハビリテーションは「動けなくなってから」行うものではなく、 「動けるうちに」体力・筋力の維持増強を図るものである。

◆パーキンソン病におけるリハビリテーションの特徴
一般にパーキンソン病は発症してから車椅子に乗るまで20年と言われている。 (※発言の意図は長期間付き合う必要がある病気と言う点。平均余命で言うと、一般男性よりもパーキンソン病患者の方が長いというデータもあるそうです)
よってパーキンソン病におけるリハビリテーションのブログラムは長期的な視点で考える必要があり、大きく3つのステージに分けて考える。

初期:(ヤールⅠ )
比較的運動機能の低下の少ないこの時期は、運動制限をするべきでない。むしろ積極的に体力の維持増強を図るような気持ちで運動するくらいでいい。これにより、体力筋力の維持、転倒の予防等を図っていく。
※ヤールⅠは症状が軽度でありかつ片側性がある段階だそうです。

中期: (ヤールⅡ ~ヤールⅣ )
この段階でのプログラムは、なるべく低いステージの状態を持続させ活動できる期間を延ばすこと。リハビリテーションのの主眼は徐々に体力維持増強から、主に室内での移動の問題・正常な姿勢の保持・転倒などによる怪我の予防といったところに移っていく。

※ヤールⅡは両側に症状が出てくる段階。ヤールⅣは通院等にも介助が必要なレベル。

晩期: (ヤールⅤ )
積極的な活動を目的としたものではなく、肺炎等他の疾患の併発リスクを抑制する。

※ヤールⅤは寝たきりです。

◆リハビリテーションの有効性に関するガイドラインの判定について
・運動療法は身体機能の向上あるいは健康関連のQOL 、筋力・バランス・歩行速度の改善に有効である。 →グレードA
・外部刺激、特に聴覚による歩行訓練により歩行は改善する。  →グレードA
 ( ※リズムを取りながら歩くということです)
・音楽療法も試みると良い。 →グレードC1
・運動療法により転倒の頻度は減少する。 →グレードB

※グレードA:強い科学的根拠があり行うことを推奨する。
※グレードB:科学的根拠があり行うことを推奨する。
※グレードC:科学的根拠はないが行った方が良い。

◆運動療法の内容について
①症状に合わせた運動療法を行っていくことが最も重要。
・関節可動域の維持改善
・筋力の維持改善
・持久力の増強
・協調性の改善
といったものを目標としたプログラムが多い。
②運動療法は「動ける時」に行うべきで、 「動けない時」に無理にやってはいけない。怪我をするだけ。

運動療法を目的別に見た場合
①体力の維持改善、基本動作の維持
→関節可動域訓練、筋力増強訓練
②バランスの改善
→下肢の筋力の増強訓練
③歩行の改善
→ 「 CUE 」の利用( ※合図や目印のことです)

※この後、動画を使って皆ビリテーションの例とポイントを解説

【動画① 】股関節の関節可動域の運動
仰向けにまっすぐ気をつけの姿勢で寝た状態から補助者が片方の足首を持って屈曲させそのままもも上げをするように膝がお腹に着くまで屈曲させる。これを左右交互に繰り返す。このとき注意すべき点は、パーキンソン患者の場合には筋固縮があるため、片足を屈曲させていくと反対の伸ばしている側の骨盤が浮き上がってくる。これを抑えるため補助者は片方の足を屈曲させていくのと同時にもう片方の手で伸ばしている足の太ももを押さえつけることがポイント。

【動画② 】体幹の強化維持の運動(重要なのは腹筋と背筋です。ここがやられると寝返りが打てなくなります)
仰向けにまっすぐ気をつけの姿勢で寝た状態から補助者が両足を持って屈曲させ、ちょうど膝を抱えるような姿勢になるまで屈曲させる。この状態から、両足をそろえたまま右側にひねっていき右膝が付くとこまで倒す。今度は反対に左側にひねっていき左膝が付くところまで倒す。 (「モデル座り」って言うんですかね?スチュワーデスの座り方みたいに膝を揃えて倒していきます)
この時もポイントは①の場合と似ていて、倒し込んでいくと上体が引きずられ体全体が回ろうとするので、補助者は倒し込んでいく際に外側の肩を押さえつけ浮かび上がってこないようにすることがポイント。しっかり捻るということですね。 

このように運動療法にはそれぞれポイントがありますので、基本的にはリハビリテーション施設のような場所で理学療法士の指導のもとに行うことが好ましい。

次に筋力の維持増強ですが、こちらも特に重要なのは腹筋、背筋及び下肢の筋肉です。

筋力維持増強と併せてバランスの維持の効果もある運動療法として2つ紹介していたのが「もも上げ運動」と「立ち上がり運動」でした。ただし重要なのは、効果が出るだけの量を、一定期間継続して行わなければならないという事。 1回や2回やったぐらいではだめまる。
(上記の例では、もも上げ左右100回ずつを1日3回8週間継続、イスからの立ち上がり運動を50回ずつ1日3回8週間継続との事でした。 )

最後が歩行の改善についての「 CUE 」の例です。

・立ち上がる時の「せーの、はい!」といった掛け声
・歩く時のカウンティング「いち、に、いち、に」「さん、に、いち、はい!」など
・視覚による効果
これは比較的有名かと思いますが、例として出してたのはベッドとベッドの狭い通路に線を引きその点を踏みながら入っていてくださいというとうまくいった例とか、トイレの中に足型のシールを貼りこれを反転させるように貼っておくとうまくいった例など。
これらのいわゆるすくみ全般に対してはCUEの効果が非常に大きいとのこと。特にすくみについてはDBSによる改善効果が弱い部分なので運動療法による改善が重要となってくる。

最後に、パーキンソン病における運動療法に関してまとめると、症状に見合った適切な運動を適度な負荷で持続的に続けることが重要であり、生活のスタンスとしても動けるときはなるべく積極的に動いたり運動したりと言うところを心がけることが重要。

◆パーキンソン病における構音障害(言語障害)について
現在、世界で最も注目され効果が実証されているものが「LSVT(リー・シルバーマン法)」(※基本的には大きな声を出す訓練をプログラムしたもののよう)。
appleに詳細な説明が載っていましたのでこちら。


category: 【管理人より】

cm 0   tb 0   page top

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://parkinsons.jp/tb.php/75-93a0f281
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

Administrator

カレンダー

現在のブログ閲覧者数

最新記事

カテゴリ

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

Count